11月号には見え方のちがいによる難儀さを書きました。
ぴゅあライフ11月号(P8)
で
12月号用に「字義通りうけとめてしまう」自閉症の方の困り感を書いて編集の方に送ったのですが
ちょうど、それいゆ水野さんがご自身のブログで同じようなことをイラスト付きで書かれていたのでご紹介します。
「絵を具体的につかむ」ということ
そうそう。
そうなんですよね。
自閉症の方は「そのまま」具体的に受け取る特性があります。
わたしも今回お風呂のエピソードを書きました。
わたしの場合は「見といて」ではなくて
「お風呂見てきて」という指示に対して
ただ見てくるだけでお風呂のお湯を止めてくれないというエピソード。
で、ぴゅあ・ライフは一般の主婦を対象にした情報誌なので
啓発のためにプチ・解説を加えています。
お風呂見てくるだけなんて
ただの揚げ足取りじゃないの?
ふざけてるんじゃないの?
普通はそう思う訳ですが、
ふざけているか否かを見分けるのは簡単です。
「字義通りに動いたらできる」指示を与えてみればいいんです。
例えば
お風呂の淵のうえから15センチくらいのとこに赤のビニールテープを貼ってみる。
で
「お湯が赤いテープより上か下か見て、教えてね」みたいな指示を出す。
律儀に「上だったよ〜」とか「下だったよ〜」とか教えてくれたら
決してふざけているわけじゃないってわかります。
もちろん
翌日は「上だったら止めてね。下だったらお母さんに教えてね」
数日練習してから
「上だったら止める。下だったら線にくるまで待って止めてね」
そんなことを繰り返していけば
最終的には「見てきてね」だけで丁度いいあたりで止められるようになるものです。
この子たちは
ふざけているわけでもないし、頑固なわけでもないのです。
論理的に考えてなんとかしようと必死に頑張っているのです。
教えなくてもフツーはわかることがわからないので、そこを丁寧に教えてあげる必要があるんですが、実は、ここが難儀なトコでして。
だって
フツーは教えなくても済むことだから、
大人がそれを教えた経験がないので、教えるのがヘタなんですよね〜。
みたいな内容を書きました。
今回の記事で9回目なのですが
市民の方からの反応がとてもいいそうで
「毎回楽しみにしています」というようなハガキやFAXを頂きます。
毎月締め切りに追われるのが結構キツイので
そろそろ終了したいのが本音でもありますが
せっかくの啓発の機会なので、もうしばらく頑張ろうかと思っています。
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